用語辞典~樹脂成形営業部 | プラスチックの総合商社~ワイコム株式会社

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更新日2024年11月08日

用語辞典

樹脂成形営業部 用語辞典

帯電防止剤 プラスチック製品の表面抵抗率を低下させ,静電気の発生を防止するために成形材料に加えたり,あるいは製品表面に塗布する物質である。

塗布による帯電防止法は手軽に実施できるため広く用いられるが,摩擦や水洗により効果が失われやすい。これに対して内部練込み法は効果が永続する。

現在使用されている帯電防止剤には各種界面活性剤,多価アルコール(1分子内にOH基を二つ以上有するもの),カーボンなどがあるが,このうちカチオン(陽イオン)活性剤が最も多く使用されている。
着色剤 成形品や塗膜に一定の色彩を与えるために用いる染料及び顔料の総称である。
ドライカラー 着色に当り,加工現場においてナチュラルぺレットに直接,着色することを意図した粉末着色剤のこと。顔料粒子をいろいろの表面処理剤で処理し,更に分散助剤を加えて微粒子状に粉砕したもの。

ポリエチレン,ポリプロピレン,硬質塩化ビニル樹脂,ポリスチレンなどの熱可塑性プラスチックの着色に使用される。安価であるが,顔料を可塑剤のような有機液体中に分散させたペースト状着色剤(トナーカラー)に比べて,飛散性がある。

ドライカラーのナチュラルペレットに対する配合単位量は,通常,被着色ペレット50kgに対し,ドライカラーの小袋1袋を配合するように管理されている。
結晶性ポリマー 高分子には,分子が規則的に配列しやすいものと配列しにくいものがあり,前者を“結晶性高分子”後者を“無定形高分子”又は”非結晶性(非晶性)ポリマー”と呼ぶ。

ポリエチレン,ポリプロピレンなどは代表的な結晶性高分子であり,他にポリアミド(ナイロン),ポリデセタール,ポリ塩化ビニリデン,ポリ四ふっ化エチレン,線状ポリエステル(PET)がこれに属し,ポリスチレンは非晶性高分子で,ポリ塩化ビニルや酢酸セルロースなどは,非晶性のうちでもやや結晶性に近い高分子である。結晶性高分子が一次転移点(融点)と二次転移点(ガラス転移点)をもつのに対し,非晶性高分子に二次転移点のみを示す。
酸化防止剤 安定剤の一種になる。プラスチックあるいはゴムは,加工時及び自動酸化機構によって劣化することが多いので,酸化防止剤を添加して活性な遊離ラジカルを捕捉し,安定化させる必要がある。酸化防止剤として有用な多くの物資があるが,構造上からフェノール誘導体(BHT等)及びホスファイト類〈リン系〉,芳香族アミン系に分類される。
重合 ある化合物(単量体)の分子2個以上が結合して,より大きい分子量をもつ化合物(重合体)を生成すること。
難燃剤 プラスチックに難燃性を付与若くは改良する目的で添加混入したり,又は表面塗布する薬品類である。

よく使われるものにハロゲン化炭化水素(塩素化パラフィン,四臭化エチレンなど),りん酸エステル類(トリクレジルホスフェートなど)酸化アンチモンがある。
熱可塑性樹脂 概して固体状の合成線状高分子物質で,加熱により溶融し,冷却すると元の固体に戻る性質(熱可塑性,化学変化は伴わない)を示す樹脂のことで,溶融性や熱可塑性を利用して容易に成形することができる。(そのために繰返し使用が可能で,再生利用ができる。)
熱硬化性樹脂 低分子量で液体,粘桐なペースト又は低融点の固体が硬化することにより不溶,不融性の三次元高分子になるもの。成形に当っては,低分子量の樹脂を硬化させると同時に成形する方法を採る。(必ずしも加熱を必要とするとは限らない)したがって,硬化して永久に不融,不溶性となる合成樹脂である。
非晶性ポリマー ポリマーの中の分子の形状,分子相互の配列が,全く無秩序であるような状態を“非晶性高分子”又は”無定形高分子”という。
ポリマーアロイ ポリマーの場合,2種類以上のものを混合して作ったものをいい,ポリマープレンドと同意語であるが,ポリマーを単純に混ぜたのではなく,相溶化の工夫や化学的な結合を配慮したファイン化の複合材料である。
マスターバッチ 成形するプラスチックと同種の材料に添加物を高濃度に配合したもので,着色剤の配合方法としてよく用いられる。
モノマーとポリマー ポリマーは元来は”重合体”という意味であるが,一般のプラスチック書では高分子物質,プラスチックあるいは合成樹脂などの言葉の代わりに使われている。
ISO 国際標準化機構(International Orgnization for Standardization)の略称である。試験法の国際的な統一を目標にして作られ, JISやASTMにも採り入れられている。
ASTM アメリカ材料試験協会の略称。各種材料・研究を行いここで判定している。ASTM規格は,世界的に権威あるものとして基準とされている。我が国でもJIS (日本工業規格)のないものはASTM規格が基準として使用される場合が多い。
JIS 日本工業規格の略称で,日本工業標準調査会が審議している国家規格である。JISは鉱工業の種類別に分類され,アルファベットによって表示されている。例えば, JIS K 6911の“K”は化学工業に関するJISであり,プラスチック関係のJISは大部分この中に含まれる。
ブリード 添加剤や着色されたプラスチックの色が,それに接する物体の表面に移ることをいい,プラスチック中にその着色材を溶かしやすい可塑剤,滑剤などがあるときはこの傾向が助長されやすい。
ブルーイング 透明プラスチック材料の黄色味を消すためにブルーイング剤を添加して青味付けを行うことを言う。
A-PET(非晶性ポリエチレンテレフタレート) 非晶性ポリエチレンテレフタレート(A-PET)は、透明性が高く、耐油性、成型加工性、耐薬品性にも優れています。
PP(ポリプロピレン)PPポリプロピレンの性質は、PEポリエチレンに類似するところが多い。引っ張り強さ、ストレスクラッキング性、透明性などの点においてはPPの方が優れる。
PS(ポレスチレン)比較的硬質の、無色透明あるいは白色のプラスチックで、染色性、塗装性や接着性、切削等の加工性も良好。
PVC(ポリ塩化ビニール)軟質プラスチックとして使用された場合も高い耐候性と強度があります。塩ビは、硬質軟質の両方の素材として高い強度を誇るため、幅広い用途に使用されています。
PE(ポリエチレン)ポリエチレン(PE)は、低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)の二種類に分類される。それぞれによって、剛性や耐薬品性といった機械的特性は異なるが、基本的には容器類やフィルム、シートなどの原材料としての使用が多い。
PSP(発砲スチレンシート)ポリスチレン樹脂を発泡剤で数倍~100倍にふくらませた素材で、製法により3種類に分けられます。
アロイアロイとはもともと金属の合金に使用される用語だが、2種類以上の高分子が含んだ多成分系高分子を意味する。
真空成型真空成形・圧空成形とは、フィルムやシート状の樹脂素材を加熱軟化させ、型に密着させるプラスチックの代表的な成形方法です。
コンパウンド混合物。合成したもの。複合したもの。
エラストマー常温で非常に大きな弾性をもつ高分子物質の総称。ゴム・合成ゴムなど
ナフサ日本では石油化学工業でのエチレンプラント原料として多く使用される。輸入原油を国内で精製して製造するものと、ナフサとして輸入するものが相半ばする
ブリードアウトフィルムを製造する際に使用したスリップ剤や酸化防止剤等の添加剤が時間の経過によりフィルムの表面に浮き出てくる現象のことです。
ラミネート加工複数の材料を貼り合わせて積層させる加工を指す。
マスターバッチ プラスチックに高濃度の着色剤を分散させ、プラスチックの成型時に規定の倍率で希釈する樹脂用着色剤で、コストパフォーマンスが一般コンパウンドに比べて優れており、取り扱いの容易性を兼ね備えた製品です。
バイオマス物資源で、エネルギーとして利用できるもの。農業廃棄物、サトウキビ、石油に類似した液体燃料を抽出できる植物などを指す。
生分解「自然界において微生物が関与して環境に悪影響を与えない低分子化合物に分解されるプラスチックである」と定義されたもの。
カーボン樹脂強化材に炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックである。
帯電防止剤合成繊維やプラスチックが、静電気により帯電するのを防ぐ化合物。主に界面活性剤が用いられる。
導電性シート導電性とはその名の通り、電気を通す性質のことをいいます。
ケトバシ成型ケトバシの下にペダルがあってそれを作業をする人が足で踏み込む(蹴り飛ばす)事により加工に必要な力が材料に加わる仕組みです。
ブリスター板状プラスチックをバキュームフォームなどで成型し囲み込み台紙に接着した物や、スライド式着脱可能な包装のこと
ダブルパックブリスターを2つ折りにして商品をパッケージにする方法
スライドブリスターブリスターの端を10㎜程折り返し、台紙をスライドさせて差し込む方法。
コロナ処理放電照射により改質させる表面処理技術。印刷特性等の特性が改善される。
アニール処理プラスチックでは主に歪み取りが目的。一定時間、一定温度で加熱後、温度を下げ歪みを取り除くこと。
CPP比重が小さく、防湿、耐油、耐水、耐薬性に優れている。
OPP透明度が高くて、パリっとしている反面、引き裂きの力には弱いというのが挙げられます。
トムソン加工金型に比べてコストが低く、製作日数も短いため、軟質素材を対象にした打ち抜き加工の分野では、試作~量産まで幅広く使用されています。
スリット加工スリット加工とは、大きな幅をもつ長尺シート(原反)を一定の幅で連続切断(スリット)し、ロールやリールに巻取る加工のこと
PC(ポリカーボネート)ポリカーボネート樹脂板は、耐衝撃性が普通ガラスの数百倍あり、透明性、耐熱・耐寒性、加工性などに優れ、ガラスの代わりに安全性が求められる浴室ドアや、サンルーム・カーポートの屋根などに用いられる場合が多い。
ブルーイング処理透明または白色のプラスチック製品を得るために少量の青色着色剤を配合することをいう。
シュリンク包装収縮性プラスチックフィルムで商品をラフに包み、シュリンクトンネル(加熱装置)によりフィルムを商品の形状に収縮させる包装方法です。
ブロッキングゴムやプラスチックのフィルムまたはシート同士を重ね合わせて, 長く接触させておく間に,互いに付着して簡単にははく離しにくくなる現象をいう。
アンチブロッキング剤フィルムの表面に凹凸性を付与し、フィルム同士の密着を抑制する効果があります。
ベール廃プラスチック製品や古紙を圧縮して結束したもの。ベールにすることにより運送や集積しやすくなる。
フレーク廃プラスチックを8ミリ角ほどの大きさに粉砕したもの(主にPETボトル)。「フレーク」は「薄い片」を表す言葉です。
ペレット粉砕した廃プラスチックを溶かして小さな粒状に加工したもの。運搬・貯蔵がしやすく、加工性もよくなります。「ペレット」とは「丸薬」を意味する言葉です。
容器リサイクル法一般の家庭でごみとなって排出される商品の容器や包装(びん、PETボトル、お菓子の紙箱やフィルム袋、レジ袋など)を再商品化(リサイクル)する目的で作られた法律。
テフロン加工金型を磨き成型するシートに汚れを付着しにくくさせる加工
ウェルダー加工高周波ウェルダーと呼ばれる機器を用いた熱処理加工です。主に対象素材の溶着や溶断に用いられ、当社業務の柱となる加工技術です。
防曇加工セルロース系のフィルムおよびシートを強アルカリ溶液に浸して表面を化学変化させると、強力な曇り止め能力を有するフィルム及びシートを制作することが可能です。
オーバーホール金型を分解整備すること。